Hootin' ' N Tootin'/Fred Jackson

フーティン・ン・トゥーティン

Nの前の2個のアポストロフィが気になる。フーティン、ンってなんやねん、と。しかしながら、Blue Noteにしても、Prestigeにしてもそうなのだが、エッ!?というような経歴の人がリーダーアルバムを残しているのが非常に興味深い。このFred Jackson、かのロックンロールオリジネーターの一人、Little Richardのバンドでサックスを吹いていた人だそうだ。さぞかしガーガーピーピーとブロウするんだろうと思って聴いてみたのだが、意外や意外結構ちゃんとしていて、音数はやはり多くは無いが、純朴なソロにはなんだか好感が持てる。初期Motownの主要人物、オルガンのEarl Van Dykeもここではきっちりオルガン・ジャズを演奏していて、これはこれで貴重なんじゃないだろうか。ちょっとMoanin'にも似た3曲目「Preach Brother」、タイトル曲の4曲目「Hootin' ' N Tootin'」が良いカンジ。思うに黒人にとってみれば、ジャズだ、R&Bだ、ロックンロールだなどというジャンルの壁なんて極めてどうでも良いものだったんじゃないだろうかと思いたくなる一枚。One Nation Under A Grooveゆーてねぇー!