Coming Out/Floyd Lawson And The Hearts Of Stone

amazonに商品自体がないから、今回も画像だけ。1976年作。再発では、Motown傘下のV.I.P.というレーベルから1970年に出され、グループ名もHearts Of Stoneだった「Stop the World - we wanna get on...」の方が先だったのだが、まさか2ndが存在したとは。内容は当時の売れ筋FUNKのカバーで固められているのだが、前作がコーラスワークの美しいMotownマナーのノーザンソウル系という流れで語られることが多いのに比べ、本作は実にコッテリとしている。それもその筈で、前作が4人組コーラスグループだったのに対し、こちらはリードボーカルのFloyd Lawson以外のボーカルメンバーは既に居なくなっており、バックはすっかりインストFUNKバンド仕立てになっているのである。同じバンドっつうのかね、こういうの。6曲目のTower Of Powerのカバー「Oil In The Ground」がもうなんだか、体中の血管が千切れそうなテンションの演奏でエグい。全体的に強力なGroove感で「走り切る」アルバムで諸手を挙げて大好きなカンジなのだが、結構インスト曲も多く含まれ、正直リードボーカル暇じゃんね、これ。益々同じバンドと言ってイイのかどうか。