The Cafe Extra-Ordinaire Story/Bobby Jackson

The Cafe Extra-Ordinaire Story

JAZZMANというなんのヒネリもない名前のイギリスのレーベルも、Rare GrooveやDeep Funkが好きな人間にとってはタマラナいレーベルの一つで、レーベルロゴの下に「WE DIG DEEPER」なんて書かれていて、涙ちょちょぎれモノである。イギリス人マジ勤勉。さて今回のこのアルバム、ミネアポリスで小さなライブハウス「エクストラ・オーディネア」を経営していたベーシストのBobby Jacksonさんが、経営の傍ら、お店に出入りするミュージシャンをかき集めて録音し、1970年にごく少量プレスした音源だそうである。きっとお店の店頭でちょっとだけ売ったりしてたんでしょうね。ジャケットもダウンビート誌の切り抜きを適当に貼り付けるだけというやっつけ仕事で、著名なミュージシャン普通に載ってるけど大丈夫か?これ。まあ良いか自主制作だし、みたいなノリで、音源発掘もここまで来たかと本当に落涙を禁じえない。さて、内容のほうだが、味わい深いというか渋いというか、6曲目「FLUCK FLICK」のエレピのダークな音、7曲目「Ebonite」のリズムは跳ねているんだけれど、何だか重たいカンジ。何やらやたらとアングラな雰囲気に聴こえてしまうのは、アルバムの逸話を知っちゃった故の先入観からなのだろうか。しかし僕はお部屋で一人でニヤニヤするだけだから余計なお節介なんだけれど、これでフロアは踊れるのかね。