Dreaming A Dream/The Crown Heights Affair

Dreaming a Dream

黒きゃなんでも良いのかというようなラインナップになってきたが、まあ気にしないで行こう。さて同バンド、1980年代にディスコ系でヒットを飛ばし、どちらかというとそっち系のイメージが強いのだが、実はFUNKバンドとしての芸歴が長く、デビューは1974年。これはその翌年De-Liteから出た2ndアルバム。De-Liteと言えば何と言っても看板はKool & The Gangな訳で、そっちのコテコテなFUNKのノリを想像して聴くとちょっと肩透かしを食らう程、彼らは随分と大人しく聴こえる。アルバムタイトルになった同名曲が最大のヒット曲となったらしいのだが、これも何だかFUNKというよりはMellow Grooveといった趣で、これはこれで心地良く、リラックスして聴く分には中々のモノ。この時代、大所帯のFUNKバンドというのは掃いて捨てる程存在したのだけれど、全部が全部KoolやEarthやSlyみたいにコッテリしていた筈もなく、こういう切り口もあったのだという事を確認するのには悪くないアルバムだろう。ま、ちょっと物足りなくもあるが。