全くバタバタと感慨もなく

午前中、区役所に行って印鑑証明登録と住民票を取得し、午後自動車ディーラーと交渉の上車を引き渡し、マンションの管理人と車庫の解約の話をつけて、と。折角代休で会社を休ませて貰ったというのに、バタバタと忙しい一日だった。尤もこの為に休みを貰ったのだから仕方が無いと言えばその通りなのだけれど。兎に角これで僕は車がある生活とは完全にオサラバした。結局あの車を新車購入した際のメーカー系ディーラーに買い取って貰ったのだが、思えば休日あまり外には出ない生活をしていたし、まして遠出などはしなかったので、メーターは驚くほど回っていなくて、挙句バッテリーは上がっているわで、全く如何ともといった有様だった。そういえばこの車を購入する時もその前に乗っていた中古車をこのディーラーに買い取ってもらったのだけれど、やはり同じ担当者で、「あの時も確かバッテリー上がってましたね。」と持ちかけたら、「中古なのに驚くほどメーター回ってなかったですよね」。と切り返され苦笑いされた。車に対してはいつもこんな調子だったから、こういう「お別れ」にもこれといった感慨もなく、もっと色々なところに行っていれば、少しは「愛車」という感覚が強くなって、ちょっとはセンチメンタルな気持ちにもなったのだろうか。そんな事をボンヤリ考えていた。「恋ヶ窪ワークス」というバイクマンガを読んだからかもしれないが、バイクにしろ車にしろ、交通手段以上の思い入れが生まれたとしたら、それはきっと素敵な事なのだろう。明日は先日買った自転車の納車日である。何だか本当にバタバタと落ち着きが無い週末だけれど、今度は相棒くらいの感情が生まれるくらいには乗りこなしたいものだと思う。あと「恋ヶ窪ワークス」は胸が切なくなるようなものが好物な人は読むと良いと思う。